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世界
ピ、ピピ、ピヨヨヨ・・・
何かの鳴き声が聞こえてきた。それに気づき、私・・・瑠花は、今まで閉じていた目を開けた。そして
「ここ、どこ・・・?」
思わず声を漏らした。
おかしい。
学校に行こうと、家を出て、それから・・・気づいたら、私は全然知らない場所にいた。
周りには、見覚えのない風景が広がっている。
ここがどこなのか、私には見当もつかない。
・・・怖い。
「あ、う・・・」
1人パニックになる私の後ろで、シュタッ、と音がした。突然のことに
「ひっ」
と声をあげた。恐怖心より好奇心の方が大きくなって、恐る恐る、後ろを向く。
すると、そこには、私の親友、心音がいた。
「こ、心音ちゃん!」
私は、心音に駆け寄った。心音は瞬きを繰り返しながら
「え、ここどこ? 何で瑠花、こんなとこにいるの?」
とすごく慌てているようだった。私は
「私、気づいたらここにいた。もしかして、心音ちゃんも?」
と聞いた。心音は、弱々しく頷きながら
「と、とりあえず・・・ここはどこなのか、調べなきゃ・・・」
と言い、スマホを取り出した。
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