何とかなる

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何とかなる

・・・ 泣き止んだ2人の間に、微妙な空気が流れる。 気まずい沈黙。 沈黙を破ったのは、あたし、心音だった。 「はぁ・・・すっごい泣いたねー・・・」 呟くように言ってみた。瑠花は、静かに頷き 「あー、これからどうしよっか・・・」 と言って溜息をついた。あたしは 「んー・・・とりあえず歩こ!じっとしてても仕方ないし、ね?」 と言って、座り込んだままの瑠花の手を取り立ち上がらせると、何歩か進んで 「ほら、はやく!」 と急かした。瑠花もそれに応えるように、トタトタとついてきて 「どっちに行くの?」 と尋ねた。あたしは 「あ・・・ 考えてなかった・・・」 と言い下を向いた。全然考えてなかった・・・。 (・・・まぁでも、何とかなるだろう) 不思議と、そんなふうに思えてきた。あたしは、満面の笑み(のつもり)で瑠花を真っ直ぐ見つめて 「・・・どっちに行ったって、きっと、2人なら何とかなるよ!適当でも大丈夫だよ!」 と言って、再び瑠花の手を取り、歩き出した。 行きたいな、とあたしが思った方へ。
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