進も〜

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進も〜

結構長いこと泣き続けていた気がする。 ここに来てから、何だか泣いてばかりな気がするな、なんて思った。 「あーあ、泣いた〜」 りりちゃんが呟き、空を見上げる。 それに吊られて、あたしと瑠花も空を見上げた。 しばらく空を見上げたあと、あたしは 「もう、考えるのやめ!思い出すの待と!」 と叫んで、勢いよく寝転がった。 「痛っつ」 地面がアスファルトだったこと忘れてた。 頭に痛みが走った。そっと、血が出ていないか確認しながら、頭をさする。 そんなあたしを見て、りりちゃんが吹き出し、それに吊られたのか、瑠花も吹き出し、しまいには大笑い。何だかおかしくなってきて、あたしも笑った。 「よし、進も〜」 突然、りりちゃんがそう言って歩き出した。 あたし達も、慌てて、それについて歩き出す。 「こっち」 「あ、そっち」 「まっすぐ」 りりちゃんが、少しも迷うことなく、複雑に入り組んだ道を進んで行く。 あたし達はそれについて行った。 「どこに出るんだろ・・・」 ぼそっと呟いてみた。独り言のつもりだったけれど、りりちゃんが気づいたようで 「ボクにもわかんないよ」 とはにかみながら答えた。瑠花が 「えっ?」 と戸惑っている。 あたしは 「そっかぁ」 と言って笑い、歩き続けた。
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