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何が、起きた、の?
心音は、私の言葉を聞いて
「あ・・・ 確か、に」
と呟いた。
「ま、まぁでも、まだ出会ってないだけかも・・・ き、きっとそうだよ!」
私は、わざと明るく言って、心音の手を引き、また進み出した。心音はものすごく不安そうに、瞳を潤ませている。でも、立ち止まることはしない。
私がどんどん進んでいくと、ヒュオッ、と耳元で風の音がした。
「きゃっ」
私は、突然のことに驚き、悲鳴をあげた。
「何が、起きた、の?」
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