第五話

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小太郎がブリードに声をかける。 「なんとかなったな」 「ああ」 ブリードが、地面に落ちた大剣を拾う。その様子を見て、小太郎とロゼは不思議がる。 「ブリード?」 「その剣、使い物にはならないと思うぜ? ボロボロだ」 「この鎧武者。この場所を守っていたんじゃないかな?」 「え?」 ブリードは土を集め、大剣を集めた土の上に突き刺した。それから鎧武者の兜を大剣の持ち手に引っ掛ける。 「何やってんだよ」 「もしかして、お墓のつもり?」 弔いをするなんて。労いや敬意を表しているのか、とロゼは思った。今までこの場所を守護していた鎧武者に対して。本人は照れくさくなったのか、淡々とした口調で鎧武者の墓を作る。 「別に。ただの気まぐれだよ」
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