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「出た。シルフ譲りの気まぐれ。ロゼ。俺たちはコアを探そう。鎧武者が出てきたところに、何かあるかもしれない」
「そう、だね。ブリードは……」
「ほっといていいだろう。いいよな、ブリード?」
「ああ。こっちはこっちで、勝手にやっているから」
「だとよ。いこうぜ」
「うん」
鎧武者が出てきた壁の奥は、小さいが部屋になっていた。壁には壁画があり、黄色に輝く宝玉が埋め込まれている。
「これだ。これがコアか」
小太郎がコアを取り出した。一方、ロゼは壁画に注目していた。剣を持った人物が、直立している絵。これが、先ほどの鎧武者のことだとすれば、ブリードの考えはあながち間違いではない。戦闘の跡も、守るために鎧武者が戦っていたのだろう。
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