第五話

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激突する。しかし、ぶつかったのは鎧武者ではなく、鎧武者が持つ大剣だった。鎧武者は両手で大剣を振るった。先ほど火球を消したときとは違い、叩き落とすように、縦に振るう。猪の魔物は大剣と地面にプレスされ、絶命した。猪の魔物の口から血が出る。 「フシュー」 鎧武者から蒸気のようなものが出ていた。よく見ると、鎧武者はもうボロボロだ。これなら勝てそうだ、と考えたブリードは息を吸う。 「小太郎。前線で戦えるか」 「余裕だっての」 「ロゼは鎧武者と距離を取りつつ、俺たちの援護。で、いいか?」 「うん。わかった」 「グゴゴゴ」 鎧武者はブリードをじっと見つめている。一瞬の静寂の後、三人が動き出す。 「いくぜ、ブリード!」 「おう!」
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