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「おーい、ブリード。こっちはお目当てのコアが手に入ったぞ」
戻るとブリードが作った墓の前で、片膝をついていた。じっと墓を見つめている。
「なに黄昏ているんだよ? 帰るぞ」
「ああ。わかった」
ブリードが立ち上がり、小太郎と歩き出す。
ブリードは不思議な人物だ、とロゼは思った。掴みどころがないことがある。それはブリードの言うところの「ただの気まぐれ」が関係しているのだろう。
小太郎とブリードが先を歩いている中、ロゼは二人に気づかれないように、墓に向かってお辞儀をした。
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