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「終わりだ!」
「くっ」
魚人が騎士の頭を踏みつぶそうとしたそのとき、片手に収まるくらいの球体がどこからともなく転がる。すると、球体は強く発光。魚人たちの視界には何も映らなくなった。
「目くらましか。くそ、どこから!」
「はあっ!」
魚人たちが手で目を覆う。その隙を突き、和服姿の男が短刀を振るう。伊賀の人間だ。
「はあ、はあ」
伊賀の男はすでにボロボロだった。服は所々破けている。呼吸を荒くしながらも、短刀を構える。すると、魚人たちの視力が回復した様子で、伊賀の男に焦点を合わせていた。
「こいつ、捕縛したはずの忍。逃げ出していたのか」
「だから殺しておけば良かったんだ。それなのにあの女、リーダーだからって調子にのりやがって」
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