第二話

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「なるほど。理解した」 「というか、ヴォルトの場合はどういう仕組みで魔術とかを行使しているんだ?」 「わからない。記憶が無いようだ。普段は感覚的に使っているが」 「ふーん。まあ、精霊と人間じゃ、体の作りも違うだろうしな。クリマを必要としなくても不思議ではないか」 武器を見たブリードは、クリマをいくつか買った。不純物がたくさん混じっている粗悪品だ。しかしその分、値段は安かった。戦闘で使用するとすぐに砕けてしまうだろうから、野宿の際の火おこしにでも使おうと考えて購入したのだ。 「まいどあり」 買い物を済ませたブリードは、ヴォルトの元へと駆け寄る。 「悪い。待たせた」
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