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「おい、フランク! 応答しろ!」
「うぃっす。こちらフランク。どうかしたんすか?」
「どうかしたではない! 約束の時間になっても集合場所に来ないから、連絡したんだ!」
シェルからの怒号。それはブリードたちにも聞こえるほどだった。フランクという名前らしい人魚の少年はシェルを耳から離す。
「え。やべ。時間、間違えた」
「さっさと戻ってこい!」
「はい、今すぐ行くっす!」
フランクは人込みを押しのけ、どこかへと去っていった。フランクの背中を見ながらブリードがつぶやく。
「なんだったんだ、あいつ」
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