第二話

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「ああ。まあ、そうなんだけど、なんていうか、その……気が変わったんだ」 ははは、と笑って見せるブリードに、ヴォルトがつぶやいた。 「理解に苦しむな」 「悪い」 ヴォルトはブリードを置いて歩き出す。しかし、入口の前で止まった。 「俺も行こう」 「え?」 「俺は船の操縦を知らない。つまりお前がいないと俺はここを出られない。なら、さっさと用事を片付けてしまった方が効率的だ」 「ヴォルト。お前」 「あ、二人とも、戻ってきたんですね。船には乗れそうでしたか?」 ロゼが二人に声をかけた。ブリードとヴォルトは互いの顔を見合わせてから、ロゼに伝える。 「実は……」
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