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「ああ。まあ、そうなんだけど、なんていうか、その……気が変わったんだ」
ははは、と笑って見せるブリードに、ヴォルトがつぶやいた。
「理解に苦しむな」
「悪い」
ヴォルトはブリードを置いて歩き出す。しかし、入口の前で止まった。
「俺も行こう」
「え?」
「俺は船の操縦を知らない。つまりお前がいないと俺はここを出られない。なら、さっさと用事を片付けてしまった方が効率的だ」
「ヴォルト。お前」
「あ、二人とも、戻ってきたんですね。船には乗れそうでしたか?」
ロゼが二人に声をかけた。ブリードとヴォルトは互いの顔を見合わせてから、ロゼに伝える。
「実は……」
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