第三話

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「で、でもわたし、騎士学校が」 「そこは問題ありません。ロゼさんには特別実技ということで学校側にすでに連絡が入っているはずです。ロゼさんは今日から小隊の隊長、というわけです」 「ちょっと待てよ」 口を挟み、ブリードが反論する。 「勝手に決めんなよ。俺にはシルフを探すっていう用事が」 「シルフ。確か闘技場でも言っていましたね。精霊のことでしょうか?」 「ああ」 「でしたら、かえって好都合だと思います。コアは精霊とゆかりのある物。コアを探す過程で、精霊について何かわかるかもしれません」 「けど」 「精霊の居そうな場所など、当てはあるのですか?」 「それは。ないけれど……」
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