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が、そのとき、壁だった石が砕けた。猪の魔物も驚く。突進する足を止めた。
「なんだ!?」
小太郎と猪の魔物の間に、割って入るように現れたのは、鎧を着た人型の魔物だった。魔物の目が赤く光る。手には錆びついた大剣が握られている。
「なんだ、この鎧武者」
「ゴーレムの一種だと思う。気をつけて」
ロゼはブリードに話すと、火球を鎧武者に向けて放った。鎧武者は大剣を横に振るう。火球はその一薙ぎで塵と化した。
「グゴゴゴ」
まるで敵と認識したかのように、ロゼの姿を捉える。しかし、猪の魔物が鎧武者の背後から突進した。鎧武者が片膝を着く。
「ブモォー!」
距離を取った猪の魔物は、助走をつけて再び突進する。今度は真正面からだ。
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