第三話

16/22
前へ
/388ページ
次へ
「そうですか……。わかりました。闘技場での件は不問とします」 「よかった」 安堵するロゼ。しかし、ヴォルトはまだ、警戒していた。実行犯であるヴォルトまで不問というのはおかしい話だからだ。腕に包帯を巻くブリードも、同じことを思った様子で、ぴくり、と治療の手を一瞬止める。フリージアが言葉を付け加える。 「ただし、条件付きですが」 「え?」 ロゼは条件付きという言葉を聞き、固まった。何か罰を受けなければならないのか、と心配したからだ。ヴォルトがフリージアに訊ねる。 「条件とはなんだ?」 「ブリードさん、ヴォルトさん。二人には、ロゼさんと共にコアを捜索してもらいます」
/388ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加