覗てる猫

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覗てる猫

彼女、私が閉めだしで鳴くから ふすまを空けてくれたわ。 でも、乱入は出来ない。 だって(さく)があるのよ。 1m、飛んで入れない。 たった1mよ。 ()べません、私、歳かしら? 反対にインコが乱入。 あり得る? 私、猫なのよ。 完全になめてるわ。 私の日課、散歩よ。 飼い主の家みたいに、自由がないけど、部屋をぐるぐる散歩よ。 おまけにね、彼女は発明したの。 便秘な私のお腹のマッサージ。 (あし)が弱るからと、まるで人間の 赤ちゃん体操よ。 おかげで脚が、楽だわ。 優しくしてくれるわ。 私に合わせてね、だから嫌じゃない。 トイレの時は呼べば、来るわ。 3日も出ないと腹ぼてで苦しい、 だって、自分で出せないわ。 しょうがないでしょう。 トイレでひたすら、マッサージ。 『痛い二ャー;つД`)』 「3日も、出さないからよ」 まぁ、無理にでも出して正解ね。 たまった、オシッコを出せば 後は大は自分で出せるの。 病院で無理やりより、マシよ。 マッサージのおかげね。 でも、彼女は1言、余計よ。 「ミーコ、乳牛みたい」
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