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** 3姉妹の主張 **
やっと、バカ猫が居なくなった。
バイバーイ。ミーコ猫。
もう来るなよ。
ああ、天国に行ったのか、多分飼い主を今頃は
こき使ってんじゃないか?
何だよ、あの猫。
居候だろ?そのくせ態度がデカいんだよね。
え、僕?
セキセイ3姉妹の長女だよ。
え、え?
メスの癖に、僕と言うなって?
いやー僕、2年間も自分をオスと思ってたんだ。
ママも「チイコ兄ちゃん」とか言うし。
##
自己紹介がまだだったね、僕チイコ。4歳なんだ。
全身黄色で赤目のインコだよ。
それで、あそこで半身がハゲになってる青いのがアオ。
え?なぜハゲかって?
自分で抜いたんだ、バカ猫が来たストレスだな。
夜な夜な聞こえる猫の声、不気味だ。
アオは寝られなくていつもイライラ。
ああ、アイツ?
もともと短気なのさ。
1ヶ月もするといい加減、僕は慣れたよ。
でもね。
『チイコ兄ちゃーん。ニャーって聞こえたぁ~ニャーって」
コイツはミドリ、緑色と言うか、エメラルド色なんだ。
綺麗で、変わった色と思うよ。
ミドリは美人だよな。
でもさぁー。
すぐ僕にくっついて来るんだ、甘えるし。
オマケにコイツ、僕がメスだと分かってない。
『あのねーミドリ。もう少し大人になってチイコ兄ちゃんのお嫁になるね』
『いや、なれないって。僕メスだし‥』
『何でよぉー!!!』
こうなると、ミドリはしつこい。追いかけ回される。
遠くからアオが言った。
『フフン、馬鹿ね』
アオは口が悪い。
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