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【Side M】
なにやら、ゴソゴソ音がする。
「ん……っ」
不快感がそのまま鼻を抜けて音になり、鼓膜が震えた。覚醒していく意識を引き戻すことができず、仕方なくまぶたを押し上げる。すると、目の前に誰かがいた。一瞬ドキッとさせられて、でもその正体に気づいて安堵する。
「佐藤くん……?」
「ぎゃっ!?」
予想以上に大きな声で反応して振り返った佐藤くんは、暗闇の中でも分かるくらい狼狽えていた。
「なに、やってんの……?」
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