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懇願
今日は一段と冷え込みが厳しく、外回り営業の合間にコンビニカフェでしばしの休憩。身体の中から広がるコーヒーの温もりが良い。
商談が終わり某駅からモノレールに乗り、動物公園を過ぎてスポーツセンターに差し掛かる辺りであの感覚がまた訪れた…。(長谷川さん誰かに見られてます…!?)何度も心の中で強く呼び掛ける。
ふっと微かな風が頬を掠め、誰かに見られている感覚が消えた。(あっ!長谷川さんの波長を感じる!)お礼の気持ちを念じながら落ち着きを取り戻せた。
間々井香取神社拝殿前では、深々と頭を垂れる長谷川さんの姿があり、聡さんと波長が合った何かを懸命に探ろうとしている。
白く蠢く靄は見えるが、その真の姿まで確認できない。しかし、強い悲しみが伝わって来る。
心の中で囁く、どうぞ私に真の姿をお見せください。あなたの悲しい思いをすべて伺いますと懇願する。
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