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次の駅に差し掛かる辺りで視線の感じが無くなった…。
聡が長谷川さんを見ると静かに目を開きながら「JR線と連絡する駅で降ります」と告げられた。
改札を出てJR線への連絡通路を歩く長谷川さんは無言のまま、何か考えているように思える。JR線券売機前通路の窓からホームが見え、そこで長谷川さんは立ち止まる。
窓越しにホームを眺めながら小声で「どうかお姿をお見せください、どうかお姿お見せください」と何度も繰り返している。微かに視線のようなものを感じるが、モノレール乗車時とは段違いに弱い…。
長谷川さんから「この駅で何かあったようです。悲しみと後悔を強く感じましたが、直ぐに消えてしまいました」と…。
聡は過去にこの駅で起きた事を調べてみようと思っていた。
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