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「河合さんは坊ちゃんと同じ大学なの?」
前のめりになって聞いてくる店長。鬱陶しいったら、ありゃしない。
「そうですよ。学部は違いますけどね」
「それなら丁度良い!」
店長は顔を近づけてきたので、私は思わず後ずさった。この人はいつも何かと距離が近いから、苦手だ。
「何ですか……」
私は訝しげに店長を睨みつけるように、目を細めた。
「じゃぁ、君、坊ちゃんになれているってことだろう? 彼に水を出して注文を取ってきなさい。で、注文した料理を河合さんが運ぶように!」
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