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それからの出来事と思い
それからユウナは、界と一緒に戻ることなった。
界が機関長に相談したところ、『それなら連れてこい。話が聞きたい』と言われたからだ。
戻ったふたりは事のあらかたを話し、コンクリートにあたって破損していたところは、直してもらった。幸い特に壊れているところがなかったので、今となっては元気に過ごしている。
そして――
「ユウナ、こっちで会ってるのか?」
「はい、あってますよ。界さん、最近私に頼りすぎて鈍くなっているんじゃないですか?」
「うるさい。いいだろ、減るもんじゃないし」
「まあ減りはしませんけど……」
ふたりは一緒に行動していた。原因が分かったとしても、それだけだ。今でも調査は続いている。いつか訪れるであろう、世界全復興を願って。
界はさん付けをなくしたが、ユウナは相変わらず。でも、思いは続いている。
相いれない恋だとしても、これからも、いつまでも、ふたりはお互いを好きでい続けるのだ。
「界さん、いつまでも一緒にいましょうね?」
「ああ、約束だ!」
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