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白い月の下で
目が覚めたら白い月が目に入った。
カーテンの隙間からは夜明け前の、まだ微かに星が輝く空が見えた。
顔を動かすと部屋の中の空気が冷え切っているのがわかる。暖かいベッドが名残惜しいけれども、白い息を吐いて起き上がった。
カーテンを開けると、群青の清浄という表現が相応しい景色が見える。それに一瞬見とれてから、着替えて身嗜みを整えた。そろそろ朝の勤めの時間だ。
部屋のドアを開けると、冷気が入ってきた。廊下はさらに寒いのだ。
聖堂へ向かう途中、他の部屋で寝起きしている友人達と合流する。一緒に歩いていると、周囲は冷え切っているのに心はあたたかだった。
聖堂で祈りを上げる。今日も神様の元で、穏やかな一日がはじまるのだ。
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