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「ホージロ!」
声を上げたレッドにホージロは久々の再会を喜んだ。クールな顔が少しだけ緩む。
「レッド」
「あら、あなたはあの時の」
横にいたシラスナが声をかける。
「メカド小隊のレッド・ドラクジです」
「ドラクジ? ってことはアロス司令官の」
「はい、息子です」
シラスナは目を大きく見開いてすまし顔をする。
「そうだったの。ならあなたにも期待はしておくわ」
「ありがとうございます」
「戦場で会いましょ」
シラスナは軽くウインクをするとヘリへと乗り込んでいった。その後を追うホージロが少し寂しそうな瞳をしていたのをレッドは見逃さなかった。
「もう行くのか」
「シラスナ大佐が待ってるから」
引き留めたレッドにホージロは足を止める。シラスナはもうヘリの中におり、ここからは見えない。
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