光と闇の合流点

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「……死ぬなよ、ホージロ」 「レッドこそ。初陣なんでしょ?」 「やっとだ。うずうずして仕方ないぜ」 「気を付けて。サンガオーよりも強い敵がたくさんいるから。それに……」 『全部隊、出撃準備を急げ』  ホージロが何か言いかけた時、艦長室からススの声が格納庫に響いた。 「それに? なんだよ?」 「何でもないわ。それじゃ、また戦場で」 「ああ」  二人の剣士はまるで恋人のように手を振って別れた。もちろんレッドにもホージロにも特別な感情などはない。ただ同期であり、ライバルであり、戦友でもあり、お互いの身を案じているだけの間柄だった。しかし戦争というフィルターが二人の仲をドラマチックに描いていたことは言うまでもない。この時まではレッドもホージロもそのフィルターの色が放つ余韻に浸っていた。 ☆☆☆ 『全部隊、出撃!』  アロスの合図で三機のジェットヘリは雲の上へと飛び出した。目指す皇帝の戦艦はもう真上である。バードは持ち前の操縦技術であっという間に戦艦の上に出た。新兵ながら他の二機よりもはるかに速い。 「メカド隊長! 目標地点に到達です!」 「よくやったぞバード」 メカドはバードを褒めたたえると 「総員、発射配置につけ!」 と大きな声で叫ぶ。レッド、イメク、アーク、ギイト、フダカそしてメカドの六人はジェットパックを背負い、酸素マスクをつけると勢いよくヘリの後方から空へと飛び込んだ。
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