レッドの覚醒

1/4
前へ
/220ページ
次へ

レッドの覚醒

「おのれ!」  レッドが顔を上げると彼は恐ろしい形相に変わっていた。目は赤く充血し、髪は逆立っている。次の瞬間、彼は剣を振り下ろすとシャドゥー目掛けて高速で突進した。 (動きがさっきまでと全然違う、速い) シャドゥーは鉤爪でレッドを受け止めながらそのスピードに驚いた。二人の戦闘を皮切りに、空中にいる兵士たちがそれぞれ戦いを再開する。バードは火の手を上げるヘリコプターから間一髪脱出し、ジェットパックを背負ってメカドの元へと向かった。 「バード、大丈夫か?」 「はい、なんとか」  バードは動転していたが気丈に振舞い、 「私も戦います」 と腰に下げたブラスターを構えた。 「よし行こう。だが無茶はするな」 メカドがバードを励ますように肩をたたく。その時、下で戦闘中のラークスからメカドの元に無線が届いた。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加