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レッドの覚醒
「おのれ!」
レッドが顔を上げると彼は恐ろしい形相に変わっていた。目は赤く充血し、髪は逆立っている。次の瞬間、彼は剣を振り下ろすとシャドゥー目掛けて高速で突進した。
(動きがさっきまでと全然違う、速い)
シャドゥーは鉤爪でレッドを受け止めながらそのスピードに驚いた。二人の戦闘を皮切りに、空中にいる兵士たちがそれぞれ戦いを再開する。バードは火の手を上げるヘリコプターから間一髪脱出し、ジェットパックを背負ってメカドの元へと向かった。
「バード、大丈夫か?」
「はい、なんとか」
バードは動転していたが気丈に振舞い、
「私も戦います」
と腰に下げたブラスターを構えた。
「よし行こう。だが無茶はするな」
メカドがバードを励ますように肩をたたく。その時、下で戦闘中のラークスからメカドの元に無線が届いた。
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