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「二人はわしの姪だ。ホージロは大人のように振舞っているがまだ成人もしてない」
レッドは居間に座りこむとスケリドの話を聞いた。
「この村の住人は今やわし等だけになってしまった」
「二人の両親はどうなったんですか?」
「死んだよ」
スケリドは自らの爪を見つめた。
「サンガオーという魔法使いが、ある日突然この地に現れたんだ。わしをはじめ逆らう者たちはみな怪物に変えられてしまった。村一番の剣士だったわしの兄貴は怪物になってもなおサンガオーと戦いつづけたんじゃ。そして見せしめとして処刑された」
「ほかの村人たちはどうなったんですか?」
「怪物に変えられた者たちの中で他の村人を襲い始める者たちが現れた。襲われた人間姿の村人たちはわしら怪物になった者たち全員に疑いをかけた。最終的に村中で殺し合い生き残ったのはわしらだけじゃ」
「なんてむごいことを……」
「父さんと母さんはよく戦ったと思う」
「ホージロ」
ホージロはシャクーを連れて居間に入ってきた。
「サンガオーのアジトまで乗り込んで、あいつの顔に傷までつけた。でも奴の魔力にはかなわなかった」
「そんなに強い相手なんですか?」
「わしらではどうにもならん」
「僕がやります」
「なんじゃと?」
スケリドとホージロは驚きの表情を見せた。
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