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鳴り響く吹雪の音。ギルが寄り添い、寝床で過ごす日々が幾日も続いた。
そのたびに、首筋に獣特有のザラリとした舌で優しく撫でる。
「……っ、ぁ……」
「ガマンするな」
ザラつく舌は、首筋だけでなく身体のあちこちを確かめるように這う。
「ギル……なに……して……あっ……」
「味見だ……アミは旨い、声もな」
ザラザラとした感触が、気持ちよくなりはじめ声が我慢できない。
体躯が違う狼のギルに組み敷かれ、肌けた胸や腰。くまなく味見されていた。
「ひっ、やっ!!ギル?!」
下履きを大きな口先が器用にずらし、舌が入り込む。
ビクリと身体を震わせ、息が上がる。
彼の息遣いも興奮しはじめ、荒くなって舌使いもいやらしくなる。
「んっ!!ぁあ!!」
「ほぅ……蜜が甘いな」
水音をたてて下履きの中を、味わい尽くす。舌が敏感な部分を刺激し、さらにナカへと入り込む。
ザラつく舌の感触と、かかる息。
涙目になりながら、洞窟内に響き渡る吹雪の音と共鳴し声が出た。
「すごいな……アミは。オレ好みだ」
口先に蜜がついたのを、大きな舌が舐めとる。彼の口が私の唇に初めて触れる。
「んっ……ふっ……」
舌が私の口の中まで味わいはじめる。抵抗できずに受け入れてしまう。
「お前は、オレの番だ」
口づけが深くなり、彼の身体にしがみついて応えていた。
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