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大嫌いになろうって、綴ちゃんが決めるときって
そうないんだけど、そうそうないんだけど、
お母さまには決めたんだ。
散々傷つけておいてって、言うセリフの多くは恨み返してもおかしくないけど
本音は、まだ言わなかった
言えなかったんです。俺に歌ってと
か細くいったときにはじめて「親子をやめてみたくなる」
そう笑っていった綴ちゃんを、俺は心から抱きしめようと思いました。歌だけの世界に浸れるように。
人様の中にはどう見えるにせよ、
今必要なのは、この子が自分を心から愛すことだから。
本気で俺が今護らなきゃならない時が来たのだろうと思えました。
なんで笑えるの?
って聞く奴いますが、笑えてかわいいねって言われますがちげーんだよ!
自分の中でありとあらゆる許しの中で、いまこの瞬間がもう満杯の状況でも、笑えてしまえるんだよ。
よかったとか可哀想だとかが欲しいと思える人はたぶん俺たちと少し考えが違うのかもしれません。
余裕なんてありそうに見えるけど、ありません。
綴ちゃんも中では当たり前にしたらいけないだけなの。
お母さまの人間的な部分の負のサイクルを
すべて受け入れると満足するのはお母さまだけだから。
俺は歌うことでこの子に恩を
愛を返します。愛することを忘れないように
愛されることを本気で忘れないために
俺は歌で、護ります。
PM11:15
琉綺
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