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綴はどうでもいいのか?
父親が発作を宥めながら、義妹と母親に言ってのけてからも、綴の意識はバカ正直にも「自分が頑張り足りない」と泣くほうだった。
「親」を強調しながら、自分のことで精いっぱいな人間が言うセリフの中に「そんなこと言うな」
だの、「寝かせたんじゃなかったのか?」で終わるのか・・。
身体と心の痛みをこの人たちは知らないままに育ったのかもしれない。
綴は自分の今を冷静に見るなんかできなかったから「手を」求めたんだっつーのに。
誰しもが綴の「できること」を言う。
そこに不安がないように見えるから。
でも、根っこは寂しがりで不安げ。
強がらないと今まで気づかれなかったことが多かったから。
発作の後遺症はまだあって、休ませる時間を長めにしたけど
綴はよく言う。
人の笑顔に勝るもんないんよねって。
だからこそ俺は
祈ることにした。
願った。
実行に移そうとも思うようになった。
「綴が本当に笑うために。そのためにできそうなことは全部端から一度は触れてみる」ことを。
そういう日々にしていくと決めれば、
きっと、
お前は行動できると思うから。
行動派だもんなぁ・・・それってスゲーパワーなんだってさ?(笑)
PM 10:12
和閑
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