28章 宇宙マヨ焼きそば

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 砲撃が大分あったので茂那は明無に連絡をしてくる。 「どう? 生きてる?」 明無はモニターを付けて、苦笑しながら茂那に元気な姿を見せる。 「生きてるって言い方……そう思うけど」 シャノーテは攻撃が無駄だと分かったらしくバレルロールをして退避しようとしている。明無は追撃を要請してくる。 「舞宇から連絡があってね。こちらも退避……」 篠絵の艦が転移してきたらしい。交戦して手の内は知られたくない。 近くにスタンバイしていた時空管理局の鬼没かなで艦が、2隻……1隻はかなで艦を惑星アドニスに時空移動させる。 「遊撃隊の新型艦に興味あるみたいね」  惑星アドニス。遊撃隊の病室では、新型艦の戦闘の様子が放映されている。 ベッドには咲葉の姿があって、お見舞いは晴香が来ている。 「フィオラがえぐい武器使ってたからなぁ」 使っていた劣化ウラン弾は健康被害が酷い。 シミュレーションなので白血病になるようなことはないが、咲葉の身体は蝕まれている。 毒抜きは最低3年。 でも咲葉はそれより早く復帰するだろうし、晴香も止めようとは思わない。 痛みながら戦うことはハンデにしか思わない。 「フィオラの方がえぐい状態だけどね」 咲葉の惨劇技2つをまともに受けた。あちらは集中治療室に缶詰だ。  晴香に宇宙船について詳しい話を聞く。 「提督は茂那だけど、戦闘は明無とシャノーテがやってるよ。明無はまだ2戦目だけどね」 前回の明無は旧型艦で敵提督にボロボロにされた。でも今回は違う。 「シャノーテの砲撃が明無に集中しているけど、守りきれたみたい」 「成長っていいよね」 明無はこれからスターチルドレンの候補に上がってきて欲しい。
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