28章 宇宙マヨ焼きそば

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 4戦目。フローレンスがマイクで会場に語りかける。 「車両電脳戦と私フローレンスの司会は最後です。航空電脳戦からは果希が担当します。ふー」 司会と料理の2つはハードワーク。 兵団トーマスから参加させろと果希が送られてきた。ちょうど良かった。 解説の麻里亜が横で口を挟む。解説も忘れない。 「トーマスの指にお代わりの紅茶を注いだから配置換えだけど。あっ……戦車は両方とも旧式チャレンジャー」 5d3bf3f2-9eb9-4ea5-96e6-127eeca93efc 「……ボスなのにね」 モニターのミカがずっと俯いているが、観客には気付かせない配慮をする。  戦闘開始。時埜は森林マップの木を盛大に破壊しながら、神流戦と同様に積極的に撃っていく。 旧式にはない120mmライフル砲を付けている。 ライフル砲は電動式で榴弾を扱える。 殺傷能力の高い榴弾がミカに炸裂する。かなり残酷だ。 「きゃああああ!」 原始イプシロイアのボスとも思えない悲鳴がしばらく響く。 ミカは死ぬ前に必殺を撃っていくしかない。 失われた黄金都市(アケトアテン)―――― チャレンジャーから黄金色の生体入りの特殊弾が放たれる。 あらゆる生命を(むさぼ)る超兵器。だがそれを許さない。 ――――大獄・アポストル
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