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異形の鋼鉄の生物と化した戦車放つ、大砲というより超小型超新星。
特殊弾は初めから存在しなかったような雰囲気になっている。
間髪入れずに次の攻撃がある。
時埜はミカを指差す。これから出すのは最終奥義。
「Dies ist der sieg」
ー時空改変・時の魔王ー
時空を細かく裁断し、そこにいる者の命を絶つ。
ハサミのような自律兵器が筐体内を走り回る。
「あっ、ミカを助けないと」
観客席にいた妖精たちの女王グリエが惨劇に気付く。ミカの時空の次元をずらす。
手遅れに近かったが、なんとかミカを安全な場所に転送させる。
時埜はミカの生命反応を感じている。何かされたかなと腑に落ちない顔をする。
「このボロきれ、まだ生きている……?」
係員鶯弥の感想。気の毒なくらい痛めつけられたミカは担架で運ばれていった。
上位の差はえげつないほどあることを思い知らされる。
鶯弥の買ってきた焼きそばの材料で、フィオラの歓迎会が開かれている。
「ごめんよ、あたしなんかのために」
「フィオラちゃんだけじゃなくなりました!」
ミカ=グレイブランドも置いていかれることになっている。
原始イプシロイアはルリアーユとメルキドーラが帰る。悠結はもう少し滞在するらしい。
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