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きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!
僕は、何処まで歩いてきたんだろ?
今まで僕は、白い場所を延々と歩いている。
何処までも何処までも何処までも続く・・・白い世界・・・
きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!
僕の軋むような足音だけが、この白い世界に響くだけ。
歩く度に、脚の爪と肉球が悴む。
辺りは冷たい匂いしかしない。
何処が前か後ろか解らない。
僕は、白に閉ざされた。
もしかしたら僕は、白に支配された世界に閉じ込められたの?!
何で?
何で?
何で?!
僕はたまらず、この白い世界から逃れようと、駆けていった。
ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!
走っても、走っても、走っても、走っても、僕はこの白い世界から逃れられなかった。
何処?!何処?!何処なのよ?!僕は何処にも居るんだよ?!
完全に取り乱した僕は、遂に泣きべそをかいて走り回った。
ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ! ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!
ドシーーン!!
あいてっ?!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
?!
どさーーーーーーーっ!!
僕は、何かにぶつかったとたんに上から何かが降ってきた。
んもぉーーーーっ!!
僕は、頭に降ってきた何かを払うと、目の前に見覚えのある物体が現れた。
木だ?!
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