3#白い世界の中を駆け巡るクマ

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 きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!  僕は、何処まで歩いてきたんだろ?  今まで僕は、白い場所を延々と歩いている。  何処までも何処までも何処までも続く・・・白い世界・・・  きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!きゅっ!  僕の軋むような足音だけが、この白い世界に響くだけ。  歩く度に、脚の爪と肉球が悴む。  辺りは冷たい匂いしかしない。  何処が前か後ろか解らない。  僕は、白に閉ざされた。  もしかしたら僕は、白に支配された世界に閉じ込められたの?!  何で?  何で?  何で?!  僕はたまらず、この白い世界から逃れようと、駆けていった。  ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!  走っても、走っても、走っても、走っても、僕はこの白い世界から逃れられなかった。  何処?!何処?!何処なのよ?!僕は何処にも居るんだよ?!  完全に取り乱した僕は、遂に泣きべそをかいて走り回った。   ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ! ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!  ドシーーン!!  あいてっ?!    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!  ?!  どさーーーーーーーっ!!  僕は、何かにぶつかったとたんに上から何かが降ってきた。  んもぉーーーーっ!!  僕は、頭に降ってきた何かを払うと、目の前に見覚えのある物体が現れた。  木だ?!
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