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話は現在。
あいつが緊急搬送された病院の、病室の前。
俺と、すぐに集まれた同級生たちが頭を抱えていた。
「どうすればいいんだよ」
「これって七不思議なんでしょ?」
「このままじゃあいつ」
決まってる。
「やるしかないぜ」
みんなの視線が俺に向けられる。
「この七不思議を解明する」
今起こっている、この七不思議を解明するしか眠りウサギを救う方法はない。
あいつは、俺たち同級生の最期を見てしまった。
耐えきれずに持っていた睡眠薬をありったけ飲んだんだ。全部終わらせよう、って。自殺未遂を起こしたんだよ。
これを招いたのは七不思議なんかじゃない。
俺たちの甘さだ。
なんとかなるだろうと甘く見たから、あいつを苦しめた。
ごめんな。
「これが七不思議の一つだったら、解明するしかないだろ。
俺たちの手で解明するんだ」
どうか、どうか、ひとつの願いのもとに集まった仲間たちよ。
「みんな、力を貸してくれ」
その場にいた全員が頷いた。
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