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「狐の親玉はいたか?」
「見当たらないよ....えっ?何か....」
地面が揺れ始めた。
何だよ今度は....
「師匠....あれ....」
ジャッキーの指先が震えながら一点を指していた。
地面が盛り上がり、轟音と共に現れたのは巨大な怪物だ。
まるでロボットのようにも見える。
「何だあれ....マギー、あれも幻術か?」
「違う....本物....」
「師匠、ゴーレムです....」
「ゴーレムって土の人形みたいな奴だっけ?」
良くラノベや異世界漫画で出てくるアレか。
「土には見えません....何か違う」
ジャッキーがそう話していた時、アンジーがゴーレムに斬りかかった。
「こんなハリボテ....真っ二つにしてやるっ!」
高く跳ねるとゴーレムの頭を目掛けて剣を振り下ろす。
鈍い音が響くはずだったが、聞こえたのは金属音。
金属と金属がぶつかり合った甲高い音だ。
更にその直後にアンジーの剣が折れて空に飛んで行った。
「くっ....」
その衝撃も相当な物だったろう、アンジーは着地はしたが片膝を着いたままだ。
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