闘魂三銃士

24/26
前へ
/171ページ
次へ
「狐の親玉はいたか?」 「見当たらないよ....えっ?何か....」 地面が揺れ始めた。 何だよ今度は.... 「師匠....あれ....」 ジャッキーの指先が震えながら一点を指していた。 地面が盛り上がり、轟音と共に現れたのは巨大な怪物だ。 まるでロボットのようにも見える。 「何だあれ....マギー、あれも幻術か?」 「違う....本物....」 「師匠、ゴーレムです....」 「ゴーレムって土の人形みたいな奴だっけ?」 良くラノベや異世界漫画で出てくるアレか。 「土には見えません....何か違う」 ジャッキーがそう話していた時、アンジーがゴーレムに斬りかかった。 「こんなハリボテ....真っ二つにしてやるっ!」 高く跳ねるとゴーレムの頭を目掛けて剣を振り下ろす。 鈍い音が響くはずだったが、聞こえたのは金属音。 金属と金属がぶつかり合った甲高い音だ。 更にその直後にアンジーの剣が折れて空に飛んで行った。 「くっ....」 その衝撃も相当な物だったろう、アンジーは着地はしたが片膝を着いたままだ。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加