黒い呪術士

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『目を覚まして下さい』 うん、違和感あり。 病院にしては何もない。 白いから病院と決めつけた俺のミスだ。 でだ、ではこの目の前にいるお子様は? 『女神です』 「誰が?」 『私』 「....いや違う」 『違いません』 「女神ってさ、もっと何て言うか....ボリュームが....」 『し、失礼な!』 うーん....まいっか。 「どうでもいいけど、これは夢?それともマジで死んじゃう五秒前?」 『あ、はい、既に死んでます』 「そうなんだー」 『はい、ご理解いただけたようで』 「じゃあこれってやっぱり最後の方程式が....」 『最後の足し算ですね』 「....異世界?転生?剣と魔法っ?」 『概ね当たりですね』 俺、思わず心でガッツポーズ。 『ご理解ありがとうございます、あなたは今から転生しますが年齢は現在と同じ17歳から始まります』 「赤ん坊からじゃないんだ?」 『今の記憶を持ったままでの転生で赤ん坊からですと、成長する間に記憶が改ざんされる恐れがあります』 へえ?知らんかったな。
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