新人に手を焼く

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「あらー?パパ寝てるしー?」 帰宅したら、和宏くんはソファで熟睡。今は午後6時。 「ママ、おかえりー」 望と夢もいる。望が夢の面倒を見てくれてたみたい。お姉ちゃん偉いわー 「じゃあ、望、夢ちゃんパパをくすぐろー?ママが帰って来たのに寝てるしー」 「それー!」 2人とものりのり。かわいい娘たちであります。 「うわ!なにすんの!」 くすぐりに弱い和宏くんはすぐに起きた。 「ママのお帰りでーす!」 「え、唯…お帰り。うわ、寝すぎた」 「パパったらもー。ご飯準備してないでしょ?」 「ごめん、すぐするから」 「望も手伝うー!」 晩御飯は交代で作ったりする。光と望もできるしね。 さて、話したいことは子供たちが部屋戻ったあとで聞こう。娘たちはしばらくパパを拘束するんだもの。パパ人気すぎよ! 「和宏くん、今日ね、感じ悪いって言われたー」 ゆっくりお茶を飲みながら話す。ソファーに一緒に座って話すの大好き。 「唯が?なんで?」 「うそでーす。それね、和宏くんのこと」 「は?なんで俺の話?」 「新人の子がね和宏くんのことそんな風に言ってて。ライブハウス行ったことあるみたいなの。実はすごいイケイケでしょっちゅう行ってたりして」 「へえ、そうなんだ。そういう人が会社にいるんだね」 「和宏くんのこと覚えてたし常連なのかな…?」 「はぁ?まじで?」 「モテるとか、どーいうこと?ひどいー」 「違うから。印象悪かったから覚えてたんだって」 和宏くんはそうやってすぐ謙遜する。 「あーあ、私が和宏くんより若かったらライブハウス行っても浮かないのにな」 「…客はなんか若いんだよね。だけど唯も若いと思うけど?」 「どこが?顔?」 「うん」 「ありがとー。嬉しい」
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