連載第4回、「伊澄翔太郎 単独」

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連載第4回、「伊澄翔太郎 単独」

2016年、3月31日。  切掛けは確かに芥川繭子だ。彼女がいなければ、今回の密着取材はありえなかった。  しかし彼女の事を少しの間脇へ置いてでも、この男の話をもっと聞いていたい、もっと知りたいと思ってしまう。人はそれを魅力と呼ぶのかも知れない。私はついに、芥川繭子の上を行くと言われる、もう一人の「天才」と対峙した。使い古された言葉で表される並大抵の天才ではない。正真正銘の、本物中の本物である。  彼と話をして分かった事は、正直何もない。驚きと感嘆を持って全てを受け入れるしかなかった。こんな人がいるのか。こんな人だから、あんなに神々しい姿だったのか。私が荒ぶる神のようだと言った時、彼はニッコリと微笑んだ。  今回のインタビューを読み終えた後、もう一度この冒頭へ戻って来てほしい。ここで書き記した曖昧な賛辞などぶっ飛ばすレベルの天才がここにいると、理解してもらえたはずだ。その時にまた、私は敢えて問いたいと思う。 この男、本物の天才だと思わないか? -- お疲れさまです。今回の単独インタビューは神波さんに続きお二人目です。 「繭子が最後?」 -- はい。 「あいつ、ヤバイよ」 -- え!? 「え?」 -- すみません。先日神波さんとお話した時も、最後にそう仰られていたので。 「そうだろ? やばいんだよあいつは。タバコ吸う?」 -- いえ、大丈夫です。あ、どうぞ、お気になさらずに。では、始めますね。はー、何から聞こうかしら。 「繭子の話は繭子に聞けばいいよ」 -- 彼女のパーソナルな部分はその通りなのですが、まずはメンバーの皆さんから見た彼女の姿をお伺いしています。 「第一印象とか?」 -- 覚えていらっしゃいますか? 「馬鹿にしてんのか?」 -- は、失礼いたしました(深々とお辞儀)~ 「うそうそ、スゲー嫌な奴に映るだろ(笑)。あ、そうそう聞きたいことって。個別のこういうインタビュー映像ってのは全部雑誌の付録につけんのか?」 -- もちろん編集はしますが、インタビューに関してはそうしたいと思っています。まだ企画の段階ですので何も決定はしていませんが。 「ふーん。カットしてほしい時はどうしたらいいの?」 -- 話した後でそう思った場合はいつでも仰ってください。とりあえずありのままをお答え頂けるとありがたいです。 「あいつの話はヤバイからなぁ」 -- またそこですか。どんだけなんですか。私の調べた限りでは皆さんの方が相当ヤバイと思いますけどね。 「大成だろ? あいつもヤバイよな」 -- さっきからヤバイしか言ってませんよ。…あれ、これってひょっとして何かはぐらかされてます? 「あ、ばれた?」 -- あれえ(笑)、前途多難な気配が漂ってきましたよ~。 「あはは。えーっと。あー、繭子な。覚えてるよ、でもそこから話すの?」 -- 可能であればそうですね、お時間の許す限り。ただ今回のインタビューは一回目だと思ってますので。 「じゃあ、まあ、おいおいね」 -- はい。では、今、伊澄翔太郎というギタリストから見て、芥川繭子を一言で言い表すとすれば。ヤバイ以外でお願いします。 「一言なー。なんだろうなー。うーん。なんだろうなー」 -- 意外ですね。 「なんで?」 -- 伊澄さん程の人だと、ズバッとひと言で表現されるものだと(笑)。 「大成はなんて言ってた?」 -- 天才だと。 「誰が?繭子が?ええ?天才?繭子が?えええ?」 -- (笑)。正直驚きです。神波さんは大絶賛されてましたよ。もちろん、伊澄さんも含めて、種類は違うけど、天才だと。 「何を持って天才と呼ぶのかって話なんだろーけど、そんな事言っていいなら大成だって竜二だって十分天才だと思うよ。俺が異常なだけで、俺に合わせられる時点でもう普通じゃないわけだし」 -- えっと、今回まだ伊澄さんの才能というかギフトというか、その正体については何も書いていないのですが。この回で書いてしまっても大丈夫ですか? 「書き方にもよるな。っつーかまだギフトとか言われてんのかよ。じゃあもう俺が今自分で言うよ。えー(指折りしつつ)、一度覚えた事は二度と忘れない。何かを覚える速度が異常に速い。一度踏んだ手順は一切間違えない。…こんな感じ?」 -- サラッと仰いますが、そうとう凄まじい能力なんですけどね。 「チートだよな」 -- 所謂、サヴァン症候群などとは別物なんですよね? 「別に生まれつきじゃないからな。深く考えた事ないけど、違うんじゃない?」 -- やはりそういうご自身と比べると、繭子などは天才には値しない? 「アンタ全然理解力ないな」 -- え!? 「え?」 -- 違いましたか。 「違うよ、違うだろ。びっくりするのは俺の方だから。俺は今自分を下げて他の奴ら上げたんだけどな。俺自身は別に天才じゃないと思ってるよ。こういうチートみたいな奴に、そうじゃない奴が食らいついてこれることが凄いと本気で思ってるし、繭子は努力と熱量の塊だと思うからさ。天才とか陳腐でずるい言葉では表現できないよ」 -- ああ、そういう事ですね。よくわかりました。ただ、やはりそれでも… 「ん?」 -- なんと言ったらいいのか、私は、私にとって、伊澄さんが…伊澄さんの… 「言いたいことまとめてから出直してこい!」 -- 違うんです、絶対凄いって確信してるんです。 「時枝さんは感情で喋るタイプなんだな。ライターとしては落第だ」 -- 皆さんに一人前にしてもらう魂胆です。 「ふふ、そういう返しだけ巧いな」 -- 一人の音楽家として、卓越した演奏技術を持ってる人、というフレームから完全に逸脱していると思うんです。伊澄翔太郎という男は。 「それは多分4人ともそうだよ」 -- ええーっと(笑)。伊澄さんとしては、そうするとご自身への評価は、低い? 「これでもし曲が書けない男なら、俺のパートは機械で良いって思うだろうな」 -- 興味深いですね。 「俺さ、思うんだよ。天才って一杯いるんだよ実は。だけどさ、その他人より優れた能力を別の何かに活かせないなら何も意味なんてないんじゃないかって」 -- 別の何か。それが伊澄さんにおける、作曲であると。 「世界最高のメロディメーカーではないよ、残念ながら今はまだな。けど演ってて最高に気持ち良いリフを書いて、どんだけ高い演奏技術を要するハードルであろうと、俺だけは飛び越さなきゃいけない。絶対に弾ける、絶対に間違えない。だからより上を目指せる。もっと速く、もっと正確に、もっと気持ちよく。そういう存在でいなきゃいけないって思い続けてここまでやってきた。その結果が今だよ」 -- 天才じゃないですか! 「ああっ、気持ちいいツッコミ」 -- やられた! 「いいライターだよ、時枝さんは」 -- (笑)。ただ改めて聞くとやはり、凄いですね。 「言葉が二転三転して悪いんだけどさ、あ、ややこしかったら編集して。だから俺はそういう自分を天才とは思わないんだ本当に。亜種というか、突然変異タイプというか」 -- 人はそれを天才と呼びます。 「そこなんだよ。傍から見れば俺は天才かもしれない。けど俺はそれを認めないし、努力しないとか、考えない生き方を認めたくない。俺は俺で、俯瞰で見て、自分に全力を出させたいと思ってるし、誰よりも努力して自分の才能を超えたい」 -- う、お。今ちょっと鳥肌立ちました。それではそもそも天才という言葉や考え方が好きではない? 「うん」 -- そんな伊澄さんからすれば、芥川さんは、努力と熱量の塊であると。 「そうだな。あえてね、天才とはまた違うと思うからそう言ったんだけど、うまく表現できないんだよな。こう、…見えてるんだけどね。俺に見えてる繭子の姿をなんて言葉にしたらいいか分からないんだよ」 -- 映像とか画像として、芥川さんを芥川さん以外の姿で捉えている? 「そんなファンタジーな話じゃないけど、ドラム叩いてる時のあいつは、普段のあいつとは全然違うからな。肩書じゃないんだよ。天才とか、努力の人とか、不世出の才能とか、ネーミング出来ないんだよな」 -- 興味深いですね。ぜひ言葉にしていただきたいです。 「それを引き出してくれよ、楽しようとしないで」 -- 手厳しいお言葉です(笑)。しかしその通りですね。少し話題を変えても良いですか。 「どうぞ」 -- 彼女と出会った時、あなた方にはもうキャリアがありましたよね。当時すでに今と変わらないバンドのスタイルが出来上がっていたと思われますが、芥川さんをバンドに引き入れた一番大きな理由はなんだったのでしょうか。 「…」 天才が腕組みをして黙った。 銜えタバコの煙に片目をやや閉じ、腕組みをしたままソファーにもたれ掛かる姿は一見優しそうなただの兄ちゃんだ。ただし言葉を交わして分かる、捉えどころの無さと柔軟性、底の見えない思慮深さ、頭の回転の速さ、どれ一つとっても並ではないと思わされる。ただ単に話をしているだけでそういう印象を受けるのだ。これが本気のギタープレーを目の当たりにしようものなら、私はどうなってしまうだろう。そんな事を考えていると、小さく、短い言葉が聞こえた。 「全部」 -- 全部? 「うん。あいつの全部をさ。うーん、なんだろう。うん、なんか、言葉にしてはいけない気がするな。俺みたいに思ったことそのまま言う天然の発想では、言葉にしてはいけない気がするよ」 -- うわああー。個人的にはめちゃくちゃ聞きたいですが、聞きたいので教えてください、という言葉はもう使えないので、私が引き出すしかありませんね。 「それも繭子に聞いた方がいいと思うぞ。言葉に出来ないってのは、そこにあったものが言葉や態度じゃくて、気持ちだったからだと思うんだよな。あ、あと誤解してるけど、俺は竜二と大成に比べたらそこまでキャリア長くないよ。途中参加だし」 -- あ、そうでしたね。失礼しました。…聞いても良いですか。 そこに彼女がいたから、ではなく、彼女じゃないと駄目でしたか? 「今となってはそう思うよ。けど繭子じゃないと駄目っていうのは…。多分きっと、それは違うんだろーな」 -- という事は他にも候補がいたんですか? 例えば、アキラさんの旧知のドラマーであったり、他のバンド仲間だったり。 「それはないな。いないし、当時同じジャンルで友達なんていなかった気がする」 -- それはそれで問題発言になったりしませんか、後々(笑)。 「知らない。それらしい奴らがいたんだとしても、俺は友達とか仲間だと認識してないかもしれないだろ。俺もそうだけど、アキラに友達なんていないし、見たことない」 -- 要するに、このバンドのメンバー以外に、交流はなかった。 「地元の後輩とか、ウチのスタッフ以外にはね。まあ、その他は後々になってからかな…うん」 -- なるほど。確かに彼女の加入前はあまりイベントにも頻繁に顔を出す方ではなかったようですね。 「そうだな。いや、出てたことは出てたよ。でも若い頃はよく喧嘩になったり、イベント潰したりもした。対バンキラーだったから主催側も面白くなかっただろうし。出禁にもよくなったから、それでかな」 -- やんちゃだったというお噂はかねがね。今でも各方面から恐れられている節があります。当時から活動を続けている古株なんかと話をすると、めちゃくちゃ上手いしめちゃくちゃ格好いいけど、一緒にはやりたくない、と皆さん口を揃えます。 「そーなるよな」 -- 他人事みたいに仰る。伊澄さんは、一見穏やかに感じられますが、話だけ聞いているととても喧嘩っ早そうな印象を受けます。 「否定はしない。ただ別に好戦的なんじゃなくて、思ったこと全部言っちゃうんだよな。そのせいで揉める火種を作ってる所あるんだけど。でさ、これはここ2、3年ずっと言ってんだけど、もう俺らって国内では無敵なんだよ」 -- わははは! 「いやまじでまじで、冗談抜きで。だって他にいるの?俺達より上手いバンド。大成より曲書けてベース弾けて、竜二より歌える奴いんの? いるなら連れてこいよって。どこででも言うからさ、俺。そりゃ、喧嘩になるよな。でさ、またほかの面子も止めないんだよこれが、全然」 -- 笑い過ぎでお腹痛い。でも、さすがです。そういうお言葉をたくさん頂きたかったので。 「なんで? でもあんまし言うなって言われてるからさ、織江が小うるさいんだよ。けど実際そうなんだもんな。いっせーので音出して俺達よりカッコ良いバンドなんて、もう海外にしかいないよ。アメリカにだって、いて5組くらいじゃない?いやもっと少ないかもな」 -- ああ、大好きです伊澄さんのそういう発言。私もそう思ってますから。心底そう思ってますから。ギター弾いてるお姿は、まるで荒ぶる神のようだと。 「ありがとう。裏切らないよ俺達は」 -- ああー、嬉しすぎてちょっと泣きそうになって来ました。 「聞いた、すぐ泣くんだってな」 -- 面倒臭くてすみません。まだお時間大丈夫ですか? 「知らない」 -- では止められるまでお話を伺います。先ほど少しアキラさんのお名前を出しましたが、バンドとして芥川さんが加入した後で一番大きく変わったことはなんですか? 「よりメタルらしくなったと思う」 -- あ、意外な答えですね。 「そうか?これはどういう音が好きかとか、もともと自分の中にあった理想像とかの話になるかもしれないから、大成や竜二が同じ意見だとは思わないんだけど。ただ一つ間違いないのは、アキラのドラムは唯一無二過ぎた。あの音はあいつにしか出せないから、同じように繭子が叩いても再現出来ないんだよ。竜二は馬鹿だからあんまし分かってないんだけど、俺や、実際叩いてる繭子の耳には全然違って聞こえる。だから結局、イチから繭子が叩き直したり構築し直すしかなくて、結局、所謂昔の曲ってのがなくなってくわけだ」 -- そんなに変わるものですか。 「少なくとも俺達二人には別物に聞こえるね。そうなるとさ、そもそも同じように叩く理由がなくなるんだよ。アキラ時代の曲で今でもレパートリーに入ってるのがいくつかあるけど、ドラムのパートに関しては、もっと現代的アレンジだし。手数が圧倒的に多くて、音も硬い。よりメタルっぽいなと思う。それに関しては俺より大成の方が説明上手いと思うけど」 -- アキラさんがラーズ(メタリカ)やデイヴ(スレイヤー)だとしたら、繭子はフロ・モーニエ?(クリプトプシー) 「タイプ的にはそうなるかな。繭子の出す音はフロよりもっと硬いけど。かといって、アキラが速いパート苦手だったわけでは全然ないんだけどな。確かにデイヴ・ロンバートは近いかも。デビュー当時の。ウォーミングアップなしで『エンジェルオブデス』叩けるとこも同じだし」 -- 超人だったわけですね。 「そうだよ、音楽的才能が最もあったのもアキラだし」 -- 伊澄さんが言うとシャレになりませんよ。 「それでいうとあいつにこそ天才って名は相応しいのかもよ。これはアキラ自身が言ってたことだけど、練習嫌いだったしね。それであのドラミングなんだから、そんなもん反則だろ」 -- そんなアキラさんよりも、よりメタルな音を出している繭子は一体なんでしょうね。 「んー。楽しんでるのが大きいかもな」 -- 音楽をですか?このバンドをですか? 「練習。もうさ、あいつの向上心がどこへ向かってるのかたまに分からなくなるよ。狂気すら感じるからな。別に悪い事だとは思わないけどさ、誰にだってそういう一面はあるし。ただ、分かり易い例えで言うと、あいつがドラムを叩く時の姿勢に注目してみるといいかな」 -- 姿勢ですか。 「体幹というかな。割ときっちり上体を起こしてて。体全体を揺さ振りながらノリノリで叩く奴とは全然違うんだよ」 -- あ!分かりますそれ。 「だろ。魅せるやり方としては、体全体でドラム叩いてますアピールする方が客にも届くじゃない。ヘドバンしながら叩くとか。けどあいつは絶対そういう上辺は無視するし、より正確に、より大きく、より純度の高い一撃を繰り出す方法を模索しながら叩いてるんだ。そうすると上体を起こして、揺れたりしない方が圧倒的に叩きやすい。これ繭子の受け売りな」 -- はい。 「ずーっとそういう事ばっかり考えてるんだよあいつ。しかもそれでいて楽しそうなの」 -- 駄目なんですか? 「感謝してるよ。けどもしそれが俺達やアキラの為なんだとしたら、なんにも返せないから。対価はあいつが自分で獲りにいかないといけないからさ。ちゃんとあいつの事見ててやらないとなーとは、思う」 -- 優しい事も仰るんじゃないですか。 「(笑)、このまま時間が流れて、今言った俺の言葉が優しさと映るかどうかはその時次第だけどな」 -- どういう意味ですか。 「今は分からない」 -- 深いなー。これこのままノー編集で掲載するの難しいなあ。 「あはは」 -- まだ大丈夫そうですかね。今バンドは世界を舞台に活躍をしていますが、正直ここまでくるのに時間を掛け過ぎたんじゃないかと思えます。もっと早く、世界に飛び出せたんじゃありませんか? 「うん」 -- うんって。 「なんというか、この話も難しいな。こういう話は竜二がきっと得意なんだろうけど。俺から言わせると確かにもっと早く行けたよ、海外でライブやるだけならな。でも今じゃもう遅いのかって話になるとそんなこともなくって」 -- 機は熟した? 「なんだろう。イメージで言うと、もっと若いうちに世界に飛び出して、切磋琢磨して、挫折したり、スキルアップを図ったりとか。そういう所謂青春フルコースが単純に嫌いなんだと思う。切磋琢磨なんてしたくないし、挫折もしたくないし。だから世界に出るならそん時は世界を獲るんだよって思ってた。地獄みたいな練習で血反吐吐いて、死にかけて、何度もそういう修羅場をくぐって自分達を自分達だけで磨きあげて、一足飛びに世界のトップに立つんだ、俺達は」 -- …なんというか、言葉が見つかりません。 「他人と一緒に、誰かと一緒にゆっくりと今の時代を駆け抜けていくのが耐えられなかったんだと思う。俺達4人だけで。実際は織江やスタッフもいるし仲よくしてるミュージシャンも幾人かはいるんだけど、そこは今置いといて。ホントに純粋に4人だけのせめぎ合いで、お互いの練度を上げ続けた10年だったね。ちょっとライブやって、感触確かめて。まだイケル。まだヤレル。まだ先がある。その繰り返しでここまで来た。したら10年経ってた」 -- 震える程鬼気迫るお話ですね、汗が止まらなくなって来ました。 「だから今の俺達は無敵だよ。同じステージの上でメタリカと並んで『バッテリー』やれる自信あるし、スレイヤーと並んで『エンジェルオブデス』やる自信ある」 -- 本当に震えてきました。もう今から来年が楽しみで仕方ないですよ!あ、呼びに来られたみたいなので、今回はこのへんで。長い時間ありがとうごいざました。またよろしくお願いします。 「あいよ、お疲れさん」  世の中には色んな見方をする人がいるし、様々な形容詞が存在する。伊澄翔太郎の事を単なるビッグマウスだと称する記事を読んだ事もある。  私は嬉しい。  きっとそう書いた人や彼を否定する人達は本人に会った事がないのだろう。実際に会って、目を見て、言葉を交わして、間近で音を感じて分かった事がある。彼は紛れもなく天才であり、自信家であり、そして誰より努力家であり、本物だ。人としての魅力、天性の才能、それらを上回る練習量。全てを兼ね備えたスーパープレイヤーだ。その事を私は知っているし、きちんと伝える義務を背負っている。私はまだインタビュアーとしては低レベルで、ただ彼の言葉に驚き泣き笑い転げていただけに過ぎない。しかしそれでも彼の魅力を伝える手助けくらいは出来たと自負している。もちろん彼はこの程度の人ではないのだけれど、それはまた、今後に期待していただきたい。
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