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叶うなら、好きな人の好きな人になってみたい。
そんな人と、一生一緒に生きてみたい。
だけどそれは、考えられないから。
それならせめて、今だけでもいい。
「お前、最初からずっとそれしか言わねーよな」
浅羽くんは優しく見守るように苦笑して、私の目を見た。
「それならさ、何であいつと付き合わなかった？告られたのに。
元々断るつもりだったとか言っただろ。あれ、俺が余計なことする前から、決めてたってことなんじゃねーの？恋したい割には、矛盾してね？」
「だって……」
だって、あの人は。
「あの人は、浅羽くんじゃないから」
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