水曜日*好きになってもいいですか?

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ポカーンと目を丸くした浅羽くんは、ただ一言、「は?」と聞き返す。 「私、あの人のこと、浅羽くん以上に好きになることはないと思ったから」 だから、やっぱり。 「恋をするなら、浅羽くんがいいです」 一応、これは告白だと思う。 たったひとりに、二回目の。 彼の返事は、一回目と同じ。 険しく眉を寄せて。 「俺は、お前だけは彼女にしたくない」 返事は分かっていたから、そんなに気持ちも沈まない。 ……つもりだったんだけど、すぐに目を合わせることが辛くなってしまう。
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