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「じゃあ」と背を向ける彼の服を、慌ててつかんで止める。
「……なんだよ」
「あ、あの、重ね重ね申し訳ないのですが……、学校の行き方を……教えて頂きたく……」
「……」
「あ」
服をつかむ手を引き剥がされた。
さすがにそこまでは迷惑だったかな……。
浅羽くんはまたため息をついて、
「学校の奴らに変な勘違いされると困る」
「ですよね……」
「離れて歩けよ」
「えっ!」
「ついてこないなら、そのままほっといて置いてくから」
「は、はい……!」
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