第九章

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昼休みは、いつもの中庭でお弁当を広げてランチ。 以前は三人で食べていたのが、今はクラスメイトのほとんどが集まって、一緒に食べている。 夏樹とお昼を食べたがっていた子がほとんどだったが、次第にそれだけが理由ではなくなった。 今まで話したことがなかった、夏樹の次にモテるであろう、橋本君に、 「テンションが低めて、少し暗そうに見えるだけで、本当はとても面白い子なんだね」 なんて言われたりもした。 結構失礼だなと思ったけれど、まあいいか。 「知絵は、声が低いから勘違いされがちだけど、とても聞き上手だし、話せば面白い子なのよ。よく見たら美人だし、料理も得意。どう?」 佐奈は、私を売り込んでくれている様だ。
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