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「だからね、私と夏樹は友達なの。夏樹も勘違いされるようなこと言わないでよね」
何も言わず、ニヒルな笑みを浮かべるものだから、周りはまだ何かを期待している様だ。
皆でいるのも、賑やかで楽しいけれど、いちいちツッコむのが大変だ。
既に夏樹から、橋本君に標的を変えている佐奈も、私に夏樹を勧めてくるので、それを無視するのも疲れる。
お腹はいっぱいなのに、げっそりとやつれた気分。
ああ、早く帰りたい。
教室に戻る途中、夏樹がいつの間にか隣に居て、
「知絵ちゃん。今日の放課後、少し時間もらえる?」
「……ええ。何かあった?」
「ありがとう。じゃあ帰りに中庭で待ってる」
そう言うと、私の質問を無視してさっさと先に行ってしまった。
さっきの流れでって……ちょっと変な気分。とりあえず、春斗に先に帰るよう言わないと。
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