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酷い頭痛で目を覚ました。おまけに金属音のような音が鳴り響き、頭の中では血管が激しく脈をうっているようだった。 不快な朝だ。 額に汗を滲ませながら出かける準備を始める。その間にカロリーメイトをくわえ、もそもそと朝食を済ませた。 電子音が鳴りスマホを覗くと、志賀響からの連絡であった。 ――風邪ひいた。今日行けない。ごめん。 僕は了解とだけ返して、しわくちゃのカーディガンに腕を通した。
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