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優姫はどんな人とも仲良くなる。
それは、偏見がないことだけが理由ではない。
何事にも偏見がないというのは事実だが、優姫の場合は、"何事も否定せず、とりあえず受け入れる"、という事なのだ。自分がその物事に対してどう思うかは別として。
そのため、どんな物事に対しても、存在として肯定的ではあるが、いつも善心的な訳ではない。
「自分の好き嫌いで、物事の扱いに差をつけるのは違うと思う」というのが優姫の持論で、この人間性の根拠だ。
優姫はこの持論から、人との接し方にも差をつけない。どんな人でも、"そういう人"と受け入れているので、どんな人とも仲が良いのだ。
そんな優姫を本当に尊敬するし、一番信頼できる友達だと思っている。
でも、そんな優姫だから、ただ受け入れるだけで、心からの応援は、してくれないかもしれないと思ってもいた。
しかし優姫は「素敵」と言った、言ってくれた。「本心」だと言った、言ってくれた。
こぼれそうになった涙は、不安からの解放でなく、嬉し涙だった。
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