18人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
そして。
高山先生との関係は、突然、終わった。
高山先生は、職場の飲み会の後、一人千鳥足で駅へ向かう途中、車にはねられ亡くなったのだ。
その事故は若干不審なところもあったらしいが、殺人を立証できるようなものは何もなく、結局事故と処理された。
私は、唐突に、あっけなく、解放された。
情事の最中、私は見逃さなかった。
君が、氷のような視線を、ほんの一瞬、高山先生のデスクに向けたのを。
私は、また、飲み込むしかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!