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「知りません。
そもそもそんなに親しくしてるわけじゃないし…」
はあー、
と彼女が大きく息を吐き出し渡会先生も困り果てたように言った。
「僕も彼に伝える事があったのにタイミング悪いなあ」
「伝えるって何よ?」
「フレディの彼女が見つかったって。
桐生先生から彼にも教えてやれって言われたのにその矢先だもん」
「フレディの彼女ですって?」
ドリスは驚きを隠せないようだ。
「何も聞いてないわ!」
「フレディがカンパニーに入ったのはその女の子を捜すためだったみたいだね」
ヒロト君が偶然助けたあの人。
葛城さんが手を尽くして彼女の身元を突き止めた。
「まさかこんな事になるなんて…」
「単なる急用であって欲しいよ」
私たち三人は彼を思いそれぞれため息をついた。
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