取引先のあの人

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「設楽君……」 我慢できなくなったのか、かすれた小さな声で、泉が呟いた。 それに誘われるように、下半身へと手を滑らせてみる。 泉のそれがはっきりと反応しているのを確認してから、その場にしゃがみ込んだ。 「あ、ちょっと……」 これからされることを想定したのか、一応、躊躇ったような声を出したが、体はまったく抵抗していない。 むしろ、痛々しいくらいに膨張しきっている。 ベルトを緩め、下着を下ろしてから——史人は泉のそれをまじまじと見つめた。 「大きい……」 手で数回扱いてから、ゆっくりと口に含むと、泉の体が微かに震えた。 「……っ」 根元から先端にかけてをじっくりとなぞると、小さなうめき声をもらした。 いったん口を離して、指で刺激しながら——泉を見上げた。 穏やかな顔が快感に震えるのを目の当たりにして、史人はまたしても、高揚していくのだった。 「気持ちいいですか……?」 泉は何も答えない。 史人は舌先で泉自身をなぞりあげた。 「泉さんのここ、ずっとこうしたかったんです」 ふたたび口に含み、先ほどより激しく追い込んだ。 気づけば後頭部を掴まれ、深くくわえさせられていた。 「ん、う、ぅ……」 やや乱暴で、快感を追うのに必死な泉を見ていたら———史人もついに欲情した。 そして、泉は目敏くそれに気づいたらしい。 「俺の舐めてるだけで、また興奮してるの?」 「ふ、ン————」 ふいに頭を押し付けられ、さらに深くくわえさせられて——目尻に涙がたまった。 「やっぱり、慣れてるんだね」 髪に指を通されて、優しく撫でられる。 そして、吐息まじりの声で——泉が独り言のように呟いた。 「本当にふしだらだ……」 手を引かれ、ふたたび口づけられる。 後頭部を掴まれ、むさぼるように。 「んっ」 ゆっくりと唇を離すと、唾液が糸を引いた。 それにかまうことなく、史人は泉の耳元に顔を近づけた。 「このまま口に出します? それとも……」 入れたい? 言葉の代わりに、泉の指をつかんで自分の後孔に導くと——次の瞬間には洗面台に手をつかされていた。
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