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ナントカちゃんは、髪の毛を薄っすら赤く染めていたけど、根本が少し黒っぽくなってきて、よく見ればダイエットしたほうがいいんじゃないの?と忠告したくなるような、ワガママボディだった。
という私も、ぜんぜんイケてなくて、ベッドわきの本棚に置いた文庫本が、これまた薄っすらホコリをかぶっていた。何の話だったっけ?しおり挟んで忘れた。
こうやって、何度繰り返したか分からないような、不毛な週末で人生を潰し、あれ?こーゆー時間が真の吸血鬼なのでは……と思った。
今朝、夢から覚めたら、真っ白な自分の生き方と向かい合うような、そんな気になってきた。
夢の中で吸い取られた鮮血と、リアルに存在する、ぐったりと垂れ下がった、アイボリーホワイトのシーツが、心の中でコントラストを作っている。
残された若い時間は、もう少ないんだろうな。と、シーツを眺めながら考えた。
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