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「俺が酔わせたからな」 「は?だって........お前........は!?」 ここで縁に騙されていたと気づかないほど、俺はバカではない。 「こういうことになりたくて酔わせたんだよ。お前に弱い酒って嘘ついて甘くて飲みやすいけど度数高い酒、飲ませたんだ」 「........っ、なんのためにそんなこと」 「莉央としたかったからじゃん」 「ふざけんなよ........そんな無理やりでお前は満足かよ」 隼以外と身体を繋げるつもりなんてなかったのに。 前なら誰でもよかったけど、いまは隼以外考えられなくて吐き気がする。 「気持ち良さそうに鳴いてたよ」 「うるせぇ。黙れ」 前なら縁とこうなれて嬉しかったはずなのに、いまはもう気持ち悪さしか残らないなんて、人の気持ちってのは移ろいやすい。 「いいじゃん、今日休みだしもう1回くらいしとこうよ」 「やめ........んっ」 俺の抵抗もむなしく、簡単に縁の力に負けて言いなりになってしまう。 「可愛い、本当に可愛い。昨日も可愛くて、何度も何度も」 「何度もしたのかよ........どーりで」 身体が怠いと思った。 隼としたあともいつも身体は重たいけど、いつも俺の身体をいたわってくれた。 あぁ、俺はやっぱり隼がいいんだとこんな所でも思ってしまう。 「........っ、縁は他にも相手いんだろ?」
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